落雷でパワコンが故障したら?全量買取設備8台の現地調査から考える交換と補償

屋外用パワコンを8台設置している写真

今回は、落雷被害を受けた全量売電の太陽光発電設備について、現地調査を行った事例をご紹介します。

現場にはパワコンが8台設置されており、落雷後の設備状況を確認したうえで、年内の交換工事を予定しています。

太陽光発電システムは、落雷や台風などの自然災害による影響を受けることがあります。

ただ、雷が落ちたからといって、必ずしも外から見て壊れていることが分かるわけではありません。

今回は実際の設備写真を見ながら、落雷後にどこを確認するのか、全量売電設備ではどのように交換を考えるのかをご紹介します。

パワコン8台を使用する全量売電設備

今回確認した設備には、パワコンが8台設置されています。

8台のパワコンが設置されている現場写真

一般住宅ではパワコン1台というケースも多いですが、全量買取のような発電容量が大きな設備では、このように複数台のパワコンを使ってシステムを構成します。

全量買取の設備では、太陽光パネルで発電した電気を自家消費せず、原則として全て売電することを前提に設備が構成されています。

そのため、パワコンが停止すると、その系統で発電した電気を売電できなくなります。

1台だけの不具合なのか、複数台に影響が出ているのかによっても対応は変わります。

今回のように8台設置されている場合は、パワコンごとの状態だけでなく、配線や周辺設備も含めて確認していきます。

落雷後はパワコン本体だけを見るわけではありません

今回のご相談のきっかけは落雷被害でした。

雷の影響は、必ずしもパワコン本体だけに現れるとは限りません。

外観上は特に異常がなくても、内部の電子部品に影響が出ている場合があります。

また、太陽光パネルからパワコンまでの配線や、ブレーカーなどの周辺設備も一つのシステムとしてつながっています。

そのため落雷後に、

「急に発電しなくなった」

「エラーが表示されるようになった」

「複数台あるうちの一部だけ動いていない」

といった症状が出た場合は、パワコンだけを見て判断するのではなく、設備全体を確認する必要があります。

現地調査では現在の設備構成を確認します

配線状況の写真

パワコン交換は、壊れた機器を取り外して、新しいものを同じ場所に付ければ終わりというわけではありません。

現在使用しているメーカーや、パワコンの型式や容量、既存の配線、太陽光パネルとの組み合わせなどを確認したうえで、交換できる機器を選びます。

設置から年数が経っている設備では、当時使われていた機種がすでに生産終了していることもあります。

あるいはメーカー自体が太陽光発電事業から撤退しているというケースもあります。

今回は既設パワコンがオムロン製であることも踏まえ、設備構成に適合する機器を選定し、年内の交換工事に向けて準備を進めています。

全量買取設備では「止まっている期間」も気になります

全量買取の設備を所有されている方にとって、パワコンが止まっている期間は特に気になるところだと思います。

太陽光パネルが発電していても、パワコンが正常に動かなければ、その系統の電気を売電することができません。

今回の設備についても、落雷被害後の状態を確認し、できるだけ早く今後の対応を整理することが重要になります。

売電期間が残っている設備であれば、停止している期間が長くなるほど売電への影響も大きくなります。

FITの残存期間については、個別の契約内容を確認する必要があります。

自然災害による被害では補償内容も確認します

落雷や台風などが原因で太陽光発電設備が故障した場合、加入している保険や保証の内容によっては、修理や交換費用が補償の対象となる可能性があります。

ただし、契約している保険の内容や被害状況、必要になる交換範囲などによって扱いは変わります。

そのため、自然災害が原因と思われる場合は、

  • 被害が発生した時期
  • 発生した症状
  • 現在の設備写真
  • パワコンの型式
  • 修理・交換が必要な範囲
  • 加入している保険や保証内容

などを整理しておくと、その後の確認が進めやすくなります。

補償の対象となるかどうかは、加入している保険の契約内容や被害状況を確認したうえで判断されます。

売電期間が残っている設備なら、交換して使い続ける選択肢も

全量買取の太陽光発電設備では、パワコンが故障したからといって、設備そのものをやめる必要はありません。

売電期間が残っていて、太陽光パネルなどの設備をまだ使用できるのであれば、パワコンを交換して発電設備を継続して使うという考え方があります。

また、自然災害による被害では、加入している保険や補償の内容によって修理・交換費用の負担が軽減されるケースもあります。
こうした設備では、異常が起きたときに早めに相談できる窓口を把握しておくことも大切です。

ただし、

「あと何年売電できるのか」

「交換費用はいくらかかるのか」

「今後ほかの機器にも更新が必要になりそうか」

といった点も含めて考える必要があります。

単純に「壊れたから交換する」のではなく、今後どれくらい設備を使う予定なのかまで含めて判断することが大切です。

落雷後に発電がおかしいと感じたら

太陽光発電設備は、普段問題なく動いている間は、パワコンの状態まで確認する機会はあまり多くないと思います。

特に全量買取の設備では、売電結果を見て初めて異常に気付くこともあります。

もし落雷や台風のあとに、

「売電量が急に減った」

「発電していない気がする」

「パワコンにエラーが出ている」

「設置した会社に相談できない」

といったことがあれば、一度設備状況を確認してみてください。

太陽光発電アフター相談センターでは、すでに設置されている太陽光発電設備のご相談を受け付けています。

機器の写真や型式、エラー表示など、分かる範囲の情報をお送りいただければ、今後どのような確認や対応が必要なのかを整理しながらご案内します。

まずは無料でご相談いただけます。


パワコン・蓄電池のお困りごとは、フォーム・LINE・お電話でお気軽にご相談ください。

センター長 岡本 敦

※現地での点検・調査・修理などには費用が発生する場合があります。その際は事前にご案内します。

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※現地での点検・調査・修理などには費用が発生する場合があります。その際は事前にご案内します。

センター長 岡本 敦

この記事の解説者

センター長岡本敦

センター長 岡本 敦

太陽光発電アフター相談センターのセンター長として、パワコン故障や交換、蓄電池、見積内容など、太陽光発電設備に関するさまざまなご相談に対応しています。

これまでの現場経験や実際の相談内容をもとに、専門的な内容もできるだけ分かりやすくお伝えします。

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