愛知県で、太陽光発電設備のパワコン交換工事を行いました。
今回の現場は、パワコンが複数台設置されている全量買取の設備です。
一般住宅ではパワコン1台というケースも多いですが、太陽光発電の容量が大きくなると、今回のように複数台で構成されていることがあります。
写真を見ても、パワコン本体だけでなくブレーカーや周辺機器が複数設置されており、比較的大きな太陽光発電設備であることが分かります。
今回は、交換後の設備を写真とあわせてご紹介します。
パワコン交換後の様子
今回はパワコンを4台交換しました。

パワコンは、太陽光パネルで発電した直流電力を、系統へ連系できる交流電力へ変換する機器です。
普段はあまり意識することのない設備ですが、パワコンが停止すると、太陽光パネルが発電していても売電を続けることができません。
設置から長い年月が経っている太陽光発電設備では、エラーや故障をきっかけにパワコン交換を検討する時期がやってきます。
古い機種になると修理部品の供給が終了している場合もあり、修理ではなく交換という判断になるケースもあります。
複数台のパワコンが設置されています
今回の設備では、屋内用パワコンを換気設備付きの屋外ボックス内に収める形で設置されていました。

集合住宅ということもあり、設置スペースや当時の設備構成など、何らかの理由からこのような納まりが採用されたものと思われます。
今回は既存設備の構成を確認したうえで、同容量の屋内用パワコンを用意して交換しました。


ただし、パワコン交換は「故障した機器を同じ場所で入れ替えれば終わり」というものではありません。
既存の配線やブレーカー、太陽光パネルからパワコンまでの接続状況なども確認しながら進めていきます。
ブレーカーなどの周辺設備も確認
こちらはパワコン周辺に設置されている設備です。

太陽光発電設備は、パワコン単体で動いているわけではありません。
配線やブレーカーなど、複数の設備がつながって一つのシステムになっています。
特に設置から年数が経っている太陽光発電の場合、太陽光パネル側からの電気が正常にパワコンまで来ているか、周辺設備に問題がないかも確認する必要があります。
そのためパワコンを交換するときには、本体だけを見るのではなく、こうした周辺設備も含めて状態を確認します。
今回はオムロン製のパワコンを使用
今回の交換では、オムロン製のパワコンを使用しています。

パワコンにはさまざまなメーカーや機種があります。
現在付いているものと同じメーカーだから交換できる、後継機だからそのまま使える、という単純な話ではないこともあります。
今使っているパワコンの型式や太陽光パネル、設備構成などを確認したうえで、交換する機器を選びます。
そのためお問い合わせの際に、
「パワコンのメーカーが分からない」
という場合でも、機器に貼られている銘板シールや本体の全形がわかる写真を送っていただけると確認しやすくなります。
「そろそろ交換した方がいいのかな?」という相談でも大丈夫です
パワコンは、故障するまで普段あまり気にすることのない設備だと思います。
特に今回のように集合住宅に設置された全量売電設備では、日常的に設備を見る機会が少なく、毎月の売電結果を見て初めて発電量の変化に気付くこともあると思います。
太陽光発電を設置してから年数が経ってくると、
「以前より発電していない気がする」
「施工してもらった会社がもうない」
「FIT終了後もこの設備を使い続けた方がいいのか?」
といった悩みも出てきます。
完全に止まってから交換先を探すよりも、気になる症状が出た段階で一度確認しておくと、その後の選択肢も考えやすくなります。
全量売電設備は、FIT終了後の使い方も比較して考えます
今回のような全量売電の設備では、FIT期間が終了したあとに、この太陽光発電設備をどのように使っていくかも一つの検討ポイントになります。
買取単価が下がると、
「それなら自家消費に切り替えた方がいいのでは?」
と考える方もいると思います。
ただ、集合住宅で全量売電を前提に作られた設備を自家消費へ変更する場合、現在の設備構成によっては、共用部の照明などへ電気を供給できるよう配線や分電盤、計量方法などを見直す必要があります。
つまり、今ある設備をそのまま使えるとは限らず、自家消費へ切り替えるための工事費が新たに発生する可能性があります。
一方で、現在の売電設備をそのまま活用できるのであれば、FIT終了後に買取単価が下がったとしても、大きな設備改修をせずに発電を続けられるというメリットがあります。
そのため、
- FIT終了後の売電収入
- 自家消費へ変更するための工事費
- 共用部で実際に使用できる電力量
- 今後必要になるパワコンなどの設備更新費
を比べたうえで、どの方法が一番負担を抑えながら設備を活かせるかを考えることが大切です。
単純に「買取単価が下がったから自家消費へ変更する」というよりも、追加投資にどれだけ費用が掛かるのかまで含めて判断する方が現実的です。
今回の設備では、既存の全量売電設備を活かしながら、パワコンを交換して太陽光発電を継続して使用する方法を選択しています。
パワコン交換をご検討中の方へ
太陽光発電アフター相談センターでは、すでに設置されている太陽光発電設備についてもご相談を受け付けています。
パワコンのエラーや故障だけでなく、
「交換した方がいいのか分からない」
「今の設備に合うパワコンを知りたい」
「他社から交換見積もりをもらったけれど内容を確認したい」
「FIT終了後も今の設備を使い続けるべきか迷っている」
といった段階でも構いません。
特に全量売電の設備では、現在の設備を継続して使う方法と、設備構成そのものを変更する方法では、必要になる費用も大きく変わります。
現在使用している機器の写真や型式、分かる範囲での設置時期などをお知らせいただければ、設備状況を確認しながら今後の方法をご案内します。



