三重県のU様より、パワーコンディショナの故障についてご相談をいただきました。
既設設備には、京セラのパワコン(PVN-552)が設置されていました。
お客様は保証書を保管されていましたが、お引渡し日を確認すると2014年1月10日。機器保証期間は引渡し日より10年間となっていたため、ご相談をいただいた2026年の段階では保証期間を過ぎている状態でした。
そのため、交換機種についても京セラ製に限定せず、パナソニック製パワコンを含めた2案を比較していただきました。
その結果、今回は従来のシステム構成を活かせることなどから、京セラ製パワコンへの交換をご希望いただき、交換工事を行いました。
パワコン交換前
既設のパワコンは京セラ製です。
故障により正常に発電できない状態となっていたため、交換を検討することになりました。
交換にあたっては、既設設備の構成や太陽電池モジュールとの適合を確認し、交換可能な機種を選定しています。
設置されている太陽電池モジュールは、「KJ80P-3MSCB」「KJ64P-3MSCB」「KJ47P-3MSCB」と種類が分かれており、系統ごとの接続枚数も異なります。
そのため、既設システムでは「JB01C」という昇圧ユニットを経由して接続箱へ接続されていました。
京セラの太陽電池モジュールはサイズや出力のバリエーションが多く、屋根面ごとに設置するパネルの枚数や出力が異なるシステムもあります。
今回も、昇圧ユニットを使用して各系統を調整したうえでパワコンへ接続する構成となっていました。

京セラ製とパナソニック製の2案をご提案
今回は、既設メーカーである京セラ製だけでなく、パナソニック製パワコンもご提案しました。
ご提案したパナソニック製「VBPC255GM4」は、屋内・屋外のどちらにも設置できるマルチストリング型のパワーコンディショナです。
マルチストリング型の特徴のひとつが、パネルの出力電圧を系統ごとに調整できることです。
つまり、昇圧ユニットの機能を兼ね備えているということです。
今回のように、既設システムで昇圧ユニットを使用している場合には、設備構成によっては既存の接続箱や昇圧ユニットを整理でき、機器点数や施工内容を減らせる可能性があります。
そこで、
・京セラ製パワコンへの交換
・パナソニック製パワコンへの交換
の2案でお見積りをご案内しました。
最終的には、京セラ製パワコンへの交換をご採用いただきました。
価格についてはパナソニック製の方が抑えられるご提案でしたが、今回は既存の接続箱や昇圧ユニットを取り外さず、現在のシステム構成を活かして交換できることが、京セラ製を選ばれたポイントのひとつとなりました。
京セラ製パワコンへ交換

既設のパワコンを取り外し、新しい京セラ製パワコンへ交換しました。
既存の太陽電池モジュールや接続箱、昇圧ユニットなどはそのまま活かし、故障したパワコン部分のみを更新する形での工事です。
交換後は接続状態や運転状況を確認し、工事完了となりました。
パワコン交換が完了しました
今回のU様邸では、既設設備の状態を確認したうえで複数メーカーを比較し、最終的に京セラ製パワコンへ交換しました。
パワコンが故障した場合でも、太陽光発電設備全体を入れ替える必要があるとは限りません。
既設の太陽電池モジュールが使用できる状態であれば、パワコンのみを交換して発電を継続できる場合があります。
担当者より
今回のように、既設メーカーと同じパワコンだけでなく、設備によっては別メーカーも交換候補として比較できる場合があります。
ただし、どの機器でも自由に取り付けられるわけではなく、既設の太陽電池モジュールや回路構成との適合確認が必要です。
また、今回のように昇圧ユニットや接続箱を使用している設備では、「何に交換できるか」だけでなく、「既存設備をどこまで活かすか」も機種選定のポイントになります。
パワコンの故障や交換をご検討の場合は、現在設置されているパワコンのメーカー名や型式、保証書の内容が分かる写真をお送りいただけると、確認がスムーズです。



